高齢犬の病気でよく見られるものは?気づきやすいサインや対策を解説

  • 2025年11月25日
  • 2025年11月25日

犬も人間と同じように、高齢になると様々な病気のリスクが高まります。いつもと違う様子を「高齢だから」と思っていたら、実は病気のサインだったということも。

この記事では、一般的にシニア期と呼ばれる7〜8歳以降の犬でよく見られる病気やサイン、対策についてまとめました。

高齢犬で特に注意したい病気とは

まずは高齢犬でよく見られる病気について、知っておきましょう。

心臓病

心臓病の中でも、心臓の弁がうまく働かず血液が逆流する「僧帽弁閉鎖不全症」という病気が多く見られます。大型犬より小型犬で多く、特にキャバリア・キング・チャールズ・スパニエルでは、遺伝的にこの病気を発症しやすいと言われています。

初期はあまり症状がなく、病院で聴診をした際に発見されることもあります。進行すると疲れやすくなる、咳が出るなどの症状が現れ、重度になると心不全や肺に水が溜まる「肺水腫」を引き起こし、命に関わります。

腎臓病

症状が比較的ゆっくり進行する「慢性腎不全」が代表的です。何らかの原因で腎機能が失われていき、老廃物をうまく排出できなくなったり、必要な水分を吸収できなくなったりします。この病気も、初期は症状があまりないため、気づいた時には進行していたということも。

よく水を飲むようになった、おしっこの量が増えたなどはこの病気の代表的なサインです。失われた腎臓の機能は元に戻らないため、早期発見・早期治療で進行を遅らせることが大切です。

悪性腫瘍(がん)

人間と同じように、犬も体の色々な場所に悪性腫瘍(がん)が発生することがあります。乳腺腫瘍やリンパ腫のように体の表面にしこりとして現れるタイプ、脳や肝臓などの内臓にできるタイプがあります。

後者は、てんかん発作や元気消失などの症状が出て気づかれることが多いです。

白内障

年齢とともに現れる「老齢性白内障」は、目が白くなるため、飼い主様も気づきやすい病気です。視力が低下してくるので、物にぶつかりやすくなったりします。

糖尿病に伴って発症することもあるため、注意が必要です。

症状で見分ける病気のサイン

高齢になるにつれ、見た目や行動に変化が現れます。例えば白い毛が増えたり、運動量が減ったりします。しかし中には、病気のサインが隠れていることがあります。

次のような症状が見られたら、病気のサインかもしれません。

  • 嘔吐することが増える
  • 食欲が落ちる、痩せてくる
  • 飲む水の量やおしっこの量が増える
  • 何もしなくても咳が出る
  • 物にぶつかりやすくなる
  • 歩きたがらない、足をかばうように歩く
  • 同じところをグルグル回る、徘徊する
  • 夜鳴きをする
  • 昼夜逆転する
  • 歯肉から血が出ることがある

日頃から愛犬の様子に気を配り、気になる症状が見られたら、早めに病院へ相談するようにしましょう。

健康管理と予防策について

日常でできる対策をご紹介しますので、ぜひ取り入れてみてください。

定期検診

定期的に病院で検査を受けることが、予防や早期発見につながります。主な検査には、血液検査、尿検査、レントゲン検査などがあり、どの検査が必要かは獣医師と相談するようにしましょう。

食事

年齢や体調に合わせて、栄養バランスのとれた食事を与えることが大切です。高齢犬用のフードに切り替えるなど、愛犬の状態に合った食事内容にしましょう。

食欲が落ちている時などは、柔らかいフードに変えたり、温めて匂いを出したりするなどの工夫がおすすめです。

生活環境

足腰が弱くなると、フローリングなどで滑って怪我をする危険性があります。滑りやすい場所にはマットを敷くことで予防ができます。また、足裏の毛が伸びて肉球が隠れることも転倒につながるため、定期的にカットするとよいでしょう。

さらに、目が見えにくくなると物にぶつかりやすくなります。家具の角やぶつかりやすい場所には、クッション材を設置しておくと安心です。

さいごに

犬も高齢になるにつれ、様々な変化や病気が現れやすくなります。早期発見のために、日頃から愛犬の行動に目を配り、しっかりとコミュニケーションをとることが大切です。気になることがあれば、早めに受診するようにしましょう。いざという時に慌てないよう、愛犬が元気なうちにかかりつけ医を見つけておくのがおすすめです。