犬種や環境によって違う?お風呂の必要性とは
犬の入浴の頻度は犬の種類やライフスタイル、皮膚・被毛の状態によって異なります。一般的には、以下のポイントを考慮すると良いでしょう。
犬の種類
短毛種犬は通常、長毛種犬よりも頻繁に入浴する必要はありません。長毛種犬は被毛が汚れやすく、絡まりやすいため、頻繁な入浴やブラッシングが必要となることがあります。
活動レベル
いつもアクティブに屋外で過ごす犬は、汚れや匂いをより早く蓄積することがあるため、定期的な入浴が必要かもしれません。
皮膚の状態
皮膚の問題(アレルギーや感染症など)がある場合、獣医師のアドバイスに従い、特別なシャンプーを使用するなどして、頻繁な入浴が必要かもしれません。
匂いや汚れ
犬の皮膚や被毛に匂いや汚れが蓄積した場合、入浴が必要です。特に犬が何かにこすりつけたり、泥にまみれたりした場合は、すぐに入浴を考えるべきです。
一般的には、健康な犬について言えば、1か月に1回から3か月に1回の間で入浴することが推奨されます。ただし、個々の状況に合わせて頻度を調整することが重要です。適切な入浴頻度を決定する際には、動物病院などで専門家の意見を聞くことも大切です。
犬をお風呂に入れる手順・注意点
犬を入浴させる際には、慎重に行うことが大切です。以下は、犬を入浴させる手順と注意すべき点です。
必要な道具
・犬用のシャンプー(犬用として販売されているものを使用)
・ぬるま湯(犬の体温に近い温度)
・シャワーヘッドまたは容器(水をかけるため)
・タオル
・ドライヤー(低温設定)
手順
犬をリラックスさせる
まず、犬をリラックスさせましょう。犬が怖がることなく入浴できるよう、静かな場所での入浴を心掛け、犬に声をかけたり、愛情を示したりしましょう。
ブラッシング
入浴前に、犬をブラッシングして被毛の絡まりや汚れを取り除きます。これにより、シャンプーが効果的に働きます。
水温と水圧の調整
犬の皮膚に快適な温かさのぬるま湯を用意します。水温は犬の体温に近い37〜38度程度が適切です。また、シャワーヘッドや容器で水をかける際、水圧を弱めに設定し、犬が驚かないように注意します。
ゆっくりと濡らす
犬をゆっくりと水に濡らします。耳や目に水が入らないよう特に注意しましょう。顔が濡れるのを嫌がる犬が多いので、なるべく水がかからないようにすることが大切です。
シャンプー
犬用のシャンプーを手に取り、被毛全体に均等に塗布します。特に臭いの気になる箇所や汚れた箇所に注意してシャンプーします。顔周りは犬用の顔用シャンプーか、シャンプーを薄めたものを使用します。
マッサージ
シャンプーを塗った後、被毛と皮膚を優しくマッサージするように洗います。これにより、汚れや余分な皮脂が浮き上がります。
よく洗い流す
よく洗い流し、シャンプーが残らないように注意します。残留したシャンプーは皮膚にかゆみを引き起こすことがあります。
タオルドライ
犬をタオルで包み、水分を取り除きます。擦るのではなく、優しく押し拭くようにしましょう。
ドライヤー
低温設定のドライヤーを使って、犬を乾かします。特に長毛種犬はしっかりと乾かすことが重要です。ドライヤーの音や風圧に慣れるまで、近づけ過ぎない様に少し遠くから使いましょう。
ほめてあげてご褒美を与える
入浴が終わったら、犬をほめてあげ、お気に入りのおやつを与えてポジティブな経験にしましょう。
注意すべき点
・犬の顔には特別な顔用シャンプーか、シャンプーを薄めて使用し、目や耳に水やシャンプーが入らないように気を付けましょう。
・シャンプーとシャワーヘッドで犬を怖がらせないよう、静かで優しいアプローチを取りましょう。
・犬が寒く感じないように、入浴後は暖かい場所に移動しましょう。
犬の入浴を適切に行うことが、皮膚と被毛を健康に保つのに役立ちます。
家でお風呂に入れるのは大変!プロにお願いする方法は?
犬をお風呂に入れるには、慣れやコツが必要ですし、頻繁に入浴させるとなると飼い主にかかる負担もそれなりに大きくなります。
犬の入浴をプロに依頼する方法としては、以下の方法が一般的です。
トリミングサロンを利用する
専門のトリミングサロンやペットサロンを訪れ、プロのトリマーに犬の入浴とトリミングをお願いすることができます。トリミングサロンでは、犬の被毛に合わせたシャンプーとコンディショナーを使用し、プロの技術で入浴とトリミングを行います。多くのサロンでは、犬種や被毛の状態に合わせてカスタマイズされたサービスを提供しています。
動物病院併設のサロンを利用する
一部の動物病院では、入浴やトリミングのサービスを併設して提供していることがあります。獣医師の監督のもと、犬の入浴と皮膚の健康に関するケアが行われます。特に皮膚疾患やアレルギーがある場合には、クリニックでのケアが重要です。
ペットホテルのサービスを利用する
一部のペットホテルでは、宿泊と同時に入浴やトリミングのサービスを提供しています。犬を預けた際に入浴やトリミングを依頼することができます。
プロに犬の入浴を依頼する際には、トリマーの経験と資格、施設の清潔さ、サービスの内容と料金について十分な調査と比較を行うことが大切です。また、犬の性格や健康状態に合わせてトリマーとコミュニケーションを取り、犬のストレスを最小限に抑えるよう心がけましょう。
さいごに
一緒に生活する犬の皮膚や被毛を清潔に保つことは、寄生虫の予防をはじめ、犬の健康にも良い影響が期待できます。
お風呂に入る事が犬にとってのリラックスになればさらに良いのですが、住まいの環境、飼い主の手際などによっては、ストレスになってしまうかもしれません。
頼れる部分は専門家に頼って、飼い主にとっても犬にとってもストレスの少ない快適な生活をなるべく長く送れるようにしましょう。